そもそも仏教では、午前10時から正午までの間に食事をする習わしがあり、このときの料理のことを「斎(とき)」「斎食 (さいじき)」といいます。特に浄土真宗においては、僧俗関係なくお念仏を喜ぶお同行が、同じ席で、同じ食事をいただくことが大きな特色であり、良い伝統です。
尾崎別院においては、「永代経法要」、や「報恩講法要」において、歴代婦人会の役員さん方が大変なご苦労により、ご参拝の皆さまと「お斎」をいただいていましたが、令和2年から、新型コロナウイルスの感染拡大により残念ならが中止せざるを得ない状況が続いています。
現在は、感染状況が落ち着き、マスクの着用が個人の判断にゆだねられるなど、新型コロナウイルスとの併存にむけて取り組みが進んでいますが、別院の法要期間中の「お斎」については、諸般の事情により以前のように再開することが難しくなっています。
このまま「お斎」がなくなると、近代寺院では見ることができなくなってきた立派な台所(窯)も朽ちていき、古くから残る窯での調理法などの知識・技術を次世代に継承できなくなり、また一つ尾崎別院の良き伝統が廃れていくことになります。
そこでこの度、以前からお斎に携わってくださっていた仏教婦人会の中の、その名も「お斎班」を中心に、美味しいと評判であったお斎を再現いたします。
この『おてら食堂』を通じて、お斎を召し上がったことのある方には、懐かしい味、大勢でいただく楽しさを思い出していただくとともに、新時代の子ども・若者やお寺にあまりご縁のなかった方にも、お寺が誰でもが気楽に集い、語り合い、心安らぐ場所であることを知ってもらい、「お寺の伝統の継承」「お寺の新しい魅力発見」「新しいご縁づくり」につながることを願い実施いたします。
なお、「売り上げ」については、本願寺が推進する「子どもたちの笑顔のために募金」に全額寄付させていただきます。
① 豆ご飯 | 煎り大豆・米 |
② 炊き合わせ | 椎茸・高野豆腐・こんにゃく・人参・いんげん・えび |
③ だし巻卵 | 卵 |
④ 白和え | 豆腐・ほうれん草・人参・こんにゃく・白味噌 |
⑤ さつまいも煮 | さつまいも・レモン |
⑥ 酢の物 | 大根・人参・ごま・ゆず |
⑦ 香の物 | 葉つき大根 |
⑧ のっぺ汁 | 大根・里いも・人参・うすあげ・土生姜 |
⑨ 果物 | みかん |
詳しくは尾崎別院までお問合せください
カテゴリ