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2022.12.14 施設紹介

尾崎別院表門

格調高い表門

四脚門 入母屋造 本瓦葺  18世紀前期

親柱内柱 冠木 控柱唐戸面取角柱 虹梁型頭貫象鼻付 腰長押 飛貫 頭貫獅子頭付 出組 拳鼻付詰組 妻飾木連格子 二軒繁垂木

 

表門は真宗寺院別院の門として、四脚門のなかでも格式高く造られている。屋根は入母屋造とし、控柱と親柱間の腰長押上には彫刻欄間を入れ、組物は出組・拳鼻付きとし、折上小組格天井を張る。柱の根巻金具には文政13年(1830)の銘がある。この門に取り付く築地塀の妻飾には蟇股を用い、様式的には門と同時期である。

『大阪府の近世社寺建築 ~近世社寺建築緊急調査報告書~』(昭和62年3月 大阪府教育委員会文化財保護課 発行)より

 

欄間の彫刻は中国秦の時代の黄石公(こうせきこう、生没年不詳)が後に軍師となる張良(ちょう りょう、紀元前251-紀元前186)に兵書を与えた伝説が彫られています。

左側の人物・・・橋の上で馬に乗り、右の手には巻き物を持ち、左足は裸足で靴を履いていない=黄石公
右側の人物・・・龍の頭の上に乗って、靴を差し出している=張良

お話の概要はこのようだが、いろいろ調べていると微妙に内容が違っているので、それぞれ調べてみてください。

 


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