先にご案内の通り、9月18日午後1時30分から、当院対面所で「平和を願う集い」を開催しました。
戦後80年を迎える本年。
戦争によって尊いいのちを失われたすべての方がたを追悼し、戦争を再び繰り返してはならないという平和への決意を確認するため開催しました。
浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、戦争によって尊いいのちを失われたすべての方がたを追悼し、悲惨な戦争を再び繰り返してはならないという平和への決意を確認するため、1981(昭和56)年から毎年、東京・国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、「全戦没者追悼法要」を勤修いたしており、本年、第45回目を迎えました。
千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要では、宗門として恒久平和への願いを新たにするため「平和の鐘」を撞きます。「讃仏偈」に「響流十方」とお示しのように、仏の教えが十方に響き渡り、平和への思いがひろまることを願い、今年も鐘の音を響かせました。
宗門では、この「平和の鐘」と同時刻に、全国の寺院で鐘を撞いていただく取り組みをすすめており、当院も同時刻に鐘を撞きました。
約40名ほどがお越しくださり、 「記録に残らなかった阪南市の空襲」と題して、実際に空爆を目撃した辻本久氏に当時の様子を語っていただきました。
この地域で生まれ育った方には、耳馴染みのある地名や施設を具体的に挙げ、自らが目撃し、また後にさまざまな資料で確認された空襲について、生々しく語っていただきました。
終戦80年が経ち、実際に戦争というものを見聞きした経験のある方々が少なくなる中、とても貴重なお話をおきかせいただき、改めて戦争の悲惨さ、またそういった状況になかにおいては、その被害・現実そのものが無かったことになってしまう恐ろしさを感じました。
また、ある参加者の方からは、今までは戦争のことについて体験した方から聞くばかりであったが、これからは自分が伝えていかねばならない時代になったのだと痛感していると話しておられるのが印象的でした。
先人の方々の思いをしっかりと受けとめ非戦平和の願いを語り継いでいかなければならないと強く思わせていただいた集いになりました。
お話しの後には、参加された皆さまと、あらためて「平和の鐘」を撞き、静かに手を合わせてました。
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