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2023.02.08 施設紹介

本堂の彫刻2

本堂内部の蟇股(かえるまた)

尾崎別院本堂内部には、内陣矢来間境の欄間(内陣と外陣の境の上部)に6体、内陣に2体配置されています。

内陣矢来間境の欄間(内陣と外陣の境の上部)の6体には、二十四孝彫刻が採用され、全て彩色が施されています。

二十四孝とは、、中国の書物に登場する、後世の範として孝行が特に優れた24人です。日本にも伝来し、仏閣等の建築物に人物図などが描かれており、御伽草子や寺子屋の教材にも採られているようです。二十四孝 – Wikipedia

この二十四孝の彫刻が施された蟇股は、蟇股彫刻が68体施されている本願寺御影堂にも15体設置されています。

今回ご紹介するのは内陣に向かって左端の蟇股です。

「曾参(そうしん)」の物語が描かれています。


孔子の弟子の曾参は、あるとき薪を取りに山へ行った。 母が留守番をしている所に、 曾参の親友が訪ねてきた。母はもてなしたいと思ったが、 曾参は家におらず、 元々家が貧しいのでもてなしもできず、「曾参、急いで帰ってきてくれ」と指を噛んで願った。 曾参は山で薪を拾っていたが、急に胸騒ぎがするので急いで家に帰ってみると、母が事のいきさつを話してくれた。 指を噛んで願ったのが、遠くの曾参に響いたのは、孝行の心で、 親子の情が深い証拠である。

 

 


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