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2023.02.16 施設紹介

本堂の彫刻4

二十四孝の蟇股(かえるまた)

尾崎別院本堂内部には、内陣矢来間境の欄間(内陣と外陣の境の上部)に6体、内陣に2体配置されています。

内陣矢来間境の欄間(内陣と外陣の境の上部)の6体には、二十四孝彫刻が採用され、全て彩色が施されています。

二十四孝とは、、中国の書物に登場する、後世の範として孝行が特に優れた24人です。日本にも伝来し、仏閣等の建築物に人物図などが描かれており、御伽草子や寺子屋の教材にも採られているようです。二十四孝 – Wikipedia

今回ご紹介するのは内陣に向かって左から3つ目の蟇股です。

唐夫人(とうふじん)

 

唐夫人は、歯がない姑(夫の母)の長孫夫人にいつも乳を与え、毎朝髪を整えてるなど、様々なことで数年仕えていました。

ある時、病を患い死後を悟った長孫夫人が子孫を集めて、「唐夫人の孝行を真似るならば、家は必ず将来繁栄するであろう」と言った。

このように姑に孝行なのは過去現在珍しいとして、皆褒め称えたという。

この話は中国において「乳姑不怠」として伝えられている。


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