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2022.12.19 施設紹介

鐘楼

鐘楼とは

鐘楼は「しょうろう」または「しゅろう」と読みます

これは、寺院内において梵鐘(ぼんしょう)を吊るすために設けられた建物をいい、釣鐘堂、鐘つき堂とも言いわれます。有名なところでは奈良の法隆寺や東大寺は国宝に指定されています。

梵鐘とは

浄土真宗本願寺派の法要・儀式について定めた『浄土真宗本願寺派 法式規範(ほっしききはん)』には次のように記されています。

「寺院の鐘楼に吊る青銅製の大きな鐘。撞木(しゅもく)でつき鳴らす。一般に大鐘・釣鐘・洪鐘(おおがね)ともいう。現在のような形はインドにはなく中国で作られたもので、「梵刹(ぼんせつ、寺院)において用いる鐘」とも、また「梵(神聖・清浄なる鐘)の意」ともいう。本派では、大衆の参集の合図として用いるので集会鐘(しゅうえしょう)ともいい、朝夕の時報としても用いられる。」

また、「梵鐘は「集会鐘」ともいい、法要や儀式を開始するに先立って、大衆が参集する合図として三十分または一時間前に撞く。打数は十打とし、各間隔をゆっくりあけ、余韻がかすかになってから次を撞き、最後の二打は少し間隔を早めて撞く。梵鐘は、法要や儀式以外(朝夕の時報など)に撞く場合もある。」

『浄土真宗本願寺派 法式規範』より

尾崎別院の鐘楼

桁行1間 梁間1間 切妻造 本瓦葺  宝永年間

 

鐘楼は基壇上に建ち、桁行4.17m、梁間3.62mで、本格的な造りである。虹梁や木鼻などに付く絵様はすべて陽刻となっている。これは本堂・表門・手水屋の伽藍の主要建物に共通していて、府下でもこの頃からこの例が見られるようになる。

『大阪府の近世社寺建築 ~近世社寺建築緊急調査報告書~』(昭和62年3月 大阪府教育委員会文化財保護課 発行)より

梵鐘には「昭和二十四年四月」「西本願寺尾崎別院」と銘打たれている。

 

 

 

 


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