先日気象庁は次のように発表しました
「日本付近では夏を通じて偏西風が平年より北に偏って流れやすく、全国的に暖かい空気に覆われた。また、梅雨前線の活動が弱く、北・東・西日本は太平洋高気圧に覆われて晴れて気温が高い日が多かったため、夏の平均気温はかなり高かった。夏の平均気温平年差は、北日本で+3.4℃、東日本で+2.3℃、西日本で+1.7℃となり、1946年の統計開始以降、夏として1位の高温となった。全国のアメダス地点で観測された猛暑日の地点数の積算は、現在と比較可能な2010年以降では、最も多かった2024年の8821地点を超えて、9385 地点となった。また、全国153の気象台等のうち132地点で、夏の平均気温が歴代1位の高温となった(9地点のタイ記録を含む)。」
 
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、お彼岸までには暑さは和らぐのでしょうか。
 
しかし、気象庁は9月から11月の3か月予報を次のように発表しています。
「フィリピン付近などで海面水温が高いことなどから太平洋高気圧とチベット高気圧が張り出しを続け、上空の偏西風は平年より北寄りを流れる見込みで、日本付近は引き続き暖かい空気に覆われやすくなると予想されています。このため季節の進行が遅く、3か月を通して平均気温は全国的に「高い」と予想されています。月別に見ると特に9月と10月は全国的に「高い」と予想されています。11月は北日本で「高い」と予想され、東日本は「平年並みか高い」、西日本と沖縄・奄美では「ほぼ平年並み」と予想されています。」
 
まだまだ油断はなりません。
 
さて、そのお彼岸ですが、尾崎別院では20日(土)から26日(金)まで、23日(火)の秋分の日を中日として前後3日間の合計7日間にわたり、ご門徒さま宅へのお彼岸参りに伺います。
そして次の通り尾崎別院本堂において「秋季彼岸会」をお勤めいたします。
9月22日(月)午後1時30分から
9月23日(火)午前10時から
ご法話(仏さまのおはなし)本願寺派布教使の石崎博敍(大阪府)さん
 
「彼岸」とは、迷いの世界を 「此岸」というのに対して、さとりの世界を表す言葉で、お彼岸とか彼岸会という場合の「彼岸」は「到彼岸」の略、つまり「迷いの世界からさとりの世界へ到る道の実践」を意味します。浄土真宗では、さとりに到るための修行はせず、 また、日々のお念仏の味わいが重要なのですが、このお彼岸の期間を「さとりの世界(浄土)へ到らしめてくださる阿弥陀さまのお徳を讃え、そのお心を聴聞させていただく仏縁」として大切にしています。「彼岸」は「あの世」とイコールではありません。「迷いの世界である「あの世」にいる故人を慰める」のではなく、「真実の世界である浄土に生まれた故人を偲びつつ、自分自身がその浄土へ到る道であるお念仏の教えに耳を傾ける」ご縁の期間であり、法要なのです。
【『浄土真宗 新 仏事のイロハ』より】
