皿田能とは、もともと阪南市にある皿田池のほとりで、五穀豊穣を祈願して行われていた能です。昭和初期に途絶えておりましたが、1989年に開館した阪南市立文化センター「サラダホール」のこけら落とし公演として復活しました。現在は、地元出身の能楽師や能楽を愛する市民がつくる「皿田能実行委員会」が中心となり、毎年1月に開催されており、今回で第34回を迎えます。行政主導ではなく、市民が主役となって文化を継承・振興している点が大きな特徴で、単に伝統行事の再現ではなく、能楽の魅力を地域の人々に伝え、能楽を通じた地域活性化を図ることを目的に取り組んでいます。鑑賞と学び、そして次世代への継承を含めて、能の鑑賞だけでなく、能楽師による解説や体験会、また、地元の子どもたちが能の所作を学ぶワークショップの開催など、様々な活動を行っています。(→公益財団法人関西・大阪21世紀協会HPより)
なさんは、日本に伝わる伝統芸能「能楽」をご存知ですか?
約700年前、室町期に観阿弥・世阿弥父子によって大成された「猿楽」は、脈々と人々に受け継がれ、「能楽」として今日に至ります。ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
難解な古典芸能と比喩されがちな能楽ですが、一歩足を踏み入れてみると、日本の美しい四季折々の風情と細やかな日本人の感性とが融合し、複雑な人間模様に斬新に凝縮され、その魅力に引き込まれると思います。
その「能楽」の歌詞である「謡(うたい)」を、プロの能楽師による4ヶ月のレッスンを経て、みなさんも本格的な本舞台に参加できます。
能楽大連吟は、「謡」を通じて古き良き日本文化の再生と、「大合唱」という新たなエッセンスを加え、老若男女のコミュニケーションの輪を広げるという新たな試みです。
2008年に京都で始まった「能楽大連吟」の講師陣のうち、観世流 齊藤信輔・今村哲朗 両人が満を持して2018年、大阪・四天王寺にて「大阪能楽大連吟」を立ち上げました。(→大阪能楽大連吟HPより)
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