台所に入ると、大きな竈(かまど)があります。
最近ではほとんど見なくなりましたが、古いお家にはあるところもあるのではないでしょうか。
この竈は、関西では「へっついさん」と言われ、特に京都では「おくどさん」といわれることが多いようです。
そもそも仏教では、午前10時から正午までの間に食事をする習わしがあり、このときの料理のことを「斎(とき)」「斎食 (さいじき)」といいます。しかし現代では、一般的に法要や法事の後の食事のことを「お斎」と言うようになりました。
特に浄土真宗においては、僧俗関係なくお念仏をよろこぶお同行が、同じ席で、同じ食事をいただくことが大きな特色であり、良い伝統です。
本願寺尾崎別院においては、「永代経法要(毎年5月最終土曜・日曜)」、及び「報恩講法要(毎年11月26日~28日)」の2日目日中法要(午前10時)の後、この窯を使って百数十人分のお斎を用意し、ご参拝の皆さまといただいています。
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